专利摘要:

公开号:WO1990009577A1
申请号:PCT/JP1990/000188
申请日:1990-02-16
公开日:1990-08-23
发明作者:Kinsaku Yamashita
申请人:Yamashita, Mashayo;
IPC主号:G01N21-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 ダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具および 該器具を用いた宝石の撮影方法 技 術 分 野 Γ .
[0002] 本発明は宝石、 特にダイヤモン ドの輝きを観察,するための 器具、 およびこの器具を用いた宝石の撮影方法に関する。 背 景 技 術
[0003] 宝石と してダイヤモン ドが好まれる理由の一つ ¾ その独 特の輝きにある。 このダイヤモン ド特有の輝きは、 ダイヤモ ン ドに入射した光がそのカ ッ ト面で内部反射し、 この反射光 がテーブル面 (表面) 側に集められるこ と によるものである したがって、 ダイヤモン ドの輝きの度合いは、 そのカ ジ 卜お よびプロポーショ ンの善し悪しによる影 ¾が極めて夫きい。 輝きを求めた理想的なプリ リアン トカツ 卜の イ ,モン ド は、 ぜぃ肉を落したプロポーショ ンを有し、 各カ ツ !^面は.そ れぞれ正しい方向を向いている。 このため、 ダイヤモン」ドに 入射した大部分の光がカ ッ ト面で規則正し く 内部反射し、 テ 一ブル面に集め られるため、 もっ とも大きな輝きを示す^ これに対し、 キャ ラ ッ ト (石の大きさ) のみを求めたカ ツ トの粗雑なダイヤモン ドは、 余分なぜい肉を残したプロポー シヨ ンを有し、 各カ ツ ト面はバラバラの方向を向いている。 このため、 入射した光は規則正しい内部反射ができず、 テー ブル面に集め られる光の量も少な く 、 輝きも少ない。 また、 特に悪いカ ッ トの場合、 入射した光がそのまま裏側 (パピリ オン) 側に抜けて しまうものもある。
[0004] 通常、 一般の需要者は店頭において肉眼でダイヤモン ドを 観察するが、 照明等の影響でカ ッ トの良否にかかわらず殆ど 同じような輝きに見え、 その良否を見分けるこ とは専門的知 識を持たない者には非常に困難である。
[0005] したがって、 従来の一般的な傾向と しては、 上記のよう に 判定しずらいカッ トやプロポーショ ンの良否よ りも、 直接価 格に反映できるキャ ラ ッ トに主体を置いた製造、 販売がなさ れいるのが実情である。
[0006] ダイヤモン ドの輝きを観察するための箇易な器具と して、 実開昭 6 0— 1 0 9 0 4 1号が提案されている。 この器具は 拡大鏡と光源との間にダイヤモン ドを置き、 拡大鏡の対物レ ンズ側に取付けた、 中央に孔を有する赤色円板に光源からの 光を当て、 その光がダイヤモン ドに反射するよう にしたもの で、 赤い光が多く見えるダイヤモン ドが輝きの良いものとさ れる。
[0007] しかし、 上記の器具は、 光源を必要とするため電源のある 場所でしか使用できず、 また持ち運びも不便である。 加えて この器具によ り観察されるダイヤモン ドの紋様は、 白色と一 種類の赤色だけで構成 (輝く部分が赤色、 輝かない部分が白 色) される極めて単調なものであ り、 輝きの判定に必要な光 の強弱に基づく紋様の濃淡等は全く見られず、 また立体感も 全く ないものであった。 このため、 ダイヤモン ドめ輝きを十 分明瞭に判定し得るものではなかっ た。 '
[0008] また、 ダイヤモン ドの鑑定書などに使われている写真は、 ダイヤモン ドに下方から照明を当て、 上部からカメ ラで撮影 したものであ り、 これによつて写し出される紋様は、 人間が 肉眼で見て最も輝く部分と最も輝かない部分が黒く、 その他 の部分は白っぽい色となる。 このような写真は、
[0009] ①あたかも白黒写真のネガフイノレムのよう に、 最も輝いて 見えるはずの部分が黒く写る。 ,
[0010] ②本来最も輝いている部分と、 最も輝いていない部分が同 じ黒色に写るため、 どの部分が真に輝いているのかが全 く判別できない。
[0011] ③白色に写る部分には、 本来よ り輝く部分と輝きの少ない 部分、 すなわち輝きの強弱があるはずであるが、 上記写 真では、 そのような輝きの違いに基づく濃淡の変化がほ とんど見られず、 白色部分での輝き度の差 '全く判別で きない。
[0012] またこのため、 紋様自体の立体感が全く ない。
[0013] こ とから、 専門家であればまだしも、 素人に 非常に判 り に く いものであっ た。 本発明はこのような従来の問題に鑑みなされたもので、 そ の第 1 の 目的は、 ダイヤモン ド等の宝石の輝きの良否を素人 でも簡単に判定する ことができ、 しかも電源を必要とせず、 構造も箇単で、 持ち運びも容易な器具を提供する こと にある また、 第 2の目的は、 上記器具を用いた写真等の撮影方法 を提供する こ と にある。 発 明 の 開 示
[0014] このため、 本発明の観察器具は次のような構^を有する。
[0015] ( 1 ) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観 察すべき宝石の載置部である下筒部と、
[0016] 本体が半透明材からな り、 前記下筒部の上部に設 けられる上筒部と、
[0017] 該上筒部の上端に設けられる拡大観察用のレ ンズ とからな り、
[0018] 前記下筒部の内底部の表面を黒色または光の反射 の少ない黒色系の色と したダイヤモン ド等の宝石の 輝き観察器具。
[0019] ( 2) 上記(1 )において、 下筒部が、 その内底部中心と上 端緣とを結ぶ線が下筒部軸線に対し 10 ° 〜25 ° の角 度を有するよう構成されたダイヤモン ド等の宝石の 輝き観察器具。
[0020] (3) 上記(1 )または(2)において、 下筒部が、 上面が宝 石の載置部である基部と、 該基部の上部に着胰可能 に取付け られる筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
[0021] (4 ) 上記(1 )、 (2 )または(3 )において、 上筒部の全体ま たは少な く ともその上部が円錐台形状に構成される と ともに、 その下端が、 下筒部の上部に連設された 大径の短筒部または鍔部に接続され、 前記短筒部の 内底面または鍔部の上面が、 黒色または光の反射の 少ない黒色系の色で構成されたダイヤモン ド等の宝 石の輝き観察器具。
[0022] (5 ) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観 察すべき宝石の载置部である外筒部と、
[0023] 本体が半透明材からなリ、 前記^筒部の上糠から その内部に上下摺動可能に嵌挿された内筒部と、 該内筒部の上端に設けられる拡大観察用の レンズ とからな り、
[0024] 前記外筒部の内底部の表面を黒色または光の Sfs射 の少ない黒色系の色と したダイヤモン ド等の宝石の 輝き観察器具。
[0025] ( 6 ) 上記(5 )において、 外筒部が、 その内底部中 と上 端縁と を結ぶ線が外筒部軸線に対し 10 ° 〜25 の角 度を有するよう構成されたダイヤモ ン ド等の宝石の 輝き観察器具。 (7) 上記(5)または(6)において、 外筒部が、 上面が宝 石の载置部である基部と、 該基部の上部に着脱可能 に取付けられる筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
[0026] (8) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観 察すべき宝石の载置部である下筒部と、
[0027] 本体が半透明材からな り、 前記下筒部の上部に設 けられる上筒部とからな リ、
[0028] 前記下筒部の内底部の表面を黒色または光の反射 の少ない黒色系の色と したダイヤモン ド等の宝石の 輝き観察器具。
[0029] (9) 上記(8)において、 下筒部が、 その内底部中心と上 端緣と を結ぶ線が下筒部軸線に対し 10° 〜25° の角 度を有するよう構成されたダイヤモン ド等の宝石の 輝き観察器具。
[0030] (10) 上記(8)または(9)において、 下筒部が、 上面が宝 石の载置部である基部と、 該基部の上部に着脱可能 に取付けられる筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
[0031] (11) 上記(8)、 (9)または(10)において、 上筒部の全体 または少な く ともその上部が円錐台形状に構成され る と ともに、 その下端が、 下筒部の上部に連設され た大径の短筒部または鍔部に接続され、 前記短筒部 の内底面または鍔部の上面が、 黒色または J¾の反射 の少ない黒色系の色で構成されたダイヤモン ド等の 宝石の輝き観察器具。
[0032] ( 12 ) 上記(8 )、 (9 )、 (10 )または(11 )において、 上筒部 の上端に、 中央に透孔を有するカメ ラ受台が接続さ れ、 該カメ ラ受台上面の少な く とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色で構成され たダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
[0033] ( 13) 上記(8 )、 (9)または(10)において、 上筒部が下筒 部よ りも大径に構成される と ともに、 その下端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または鍔部 に接続され、 上筒部の上端には、 中央に透 有す るカ メラ受台が接続され、 前記短筒部の內底面また は鍔部の上面が、 黒色または光の反射の少ない黒色 系の色で構成され、 前記カメラ受台上面の少なく と も透孔周辺部が、 黒色または光の反射の少ない募色 系の色で構成され、 さ らに前記カメ ラ受台の卞面が 白色または明度の高い色に構成されたダイヤモン ド 等の宝石の輝き観察器具。
[0034] ( 14) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観 察すべき宝石の载置部である外筒部と、
[0035] 本体が半透明材からな リ 、 前記外筒部の上端から その内部に上下摺動可能に嵌揷された内'筒部と から な り、
[0036] 前記外筒部の内底部の表面を黒色または光の反射 の少ない黒色系の色と したダイヤモ ン ド等の宝石の 輝き観察器具。
[0037] ( 15) 上記(14 )において、 外筒部が、 その内底部中心と 上端緣と を結ぶ線が外筒部軸線に対し 10 ° 〜25。 の 角度を有するよう構成されたダイヤモン ド等の宝石 の輝き観察器具。
[0038] ( 16) 上記(14)または(15 )において、 外筒部が、 上面が 宝石の载置部である基部と、 該基部の上部に着脱可 能に取付けられる筒本体とから構成されたダイヤモ ン ド等の宝石の輝き観察器具。
[0039] また、 本発明の撮影方法は次のような構成を有する。
[0040] ( I ) 上記各記載の観察器具を用いた宝石の撮影方法に おいて、 下筒部または外筒部の载置部に宝石を載置 した後、 上筒部または内筒部の上方から载置部上の 宝石に撮影機のレ ンズを向け、 宝石を撮影するダイ ャモン ド等の宝石の撮影方法。
[0041] ( D ) 上記(1 )の方法において、 (1 2)または(13 )記載の観 察器具を用い、 下筒部の载置部に宝石を載置した後、 カメ ラ受台の透孔に撮影機のレ ンズを当て、 宝石を 撮影するダイヤモン ド等の宝石の撮影方法。
[0042] 以上の構成において、 下筒部または外筒部の内周面は、 黒 色または光の反射の少ない黒色系の色とする か、 或いは赤色 などの有彩色とする こ と が好ま しい。 特に、 後述する よ う に ダイヤモン ドの輝き を明瞭に判定するためには、 後者の有彩 色とする こ と が好ま しい。
[0043] ダイヤモン ドに特有な輝きは、 表面反射と内部反射による ものである。 表面反射はガラス等でも生 じ る が、 ダイヤモン ドの場合、 表面から入射した光が底部,等のカ ッ ト面で'超折し て反射する割合が多い こ と から、 ダイ ヤモン ド特有の輝き が 生じ る。 上述したよ う に、 この内部反射の量はカ ッ トおよび プロポーショ ンの良否によって決ま り 、 大きな褲き を得るた めにはカ ツ 卜 とプロポーショ ンが最も重要である,。
[0044] 本発明の器具によ リ 目視でダイヤキン ド を観察する場合、 下筒部 (以下、 下筒部および上筒部を備えた器具を例に説明 する) の載置部にダイヤモン ドを置き、 これを上部筒の上端 から観察する。
[0045] 非透明材からなる下筒部内へは、 上筒部の上端および半透 明材からなる筒本体から光が入 り 、 これがダィャ" ¾ン ドに当 る。 この光はその一部がテーブル面側や反射し、 部がカ ツ ト面での内部反射によ り テーブル面方向に戻され、 またダイ ャモン ドのカ ツ 卜の良否によつ て一部が載置部側に透過する そ して、 テーブル面で反射した光と 内部反射によ り テーブル 面方向に集め られた光が観察者の 目 に届 く 。 ^
[0046] 第 1 図(A )、 (B )は、 下筒部の内周面を赤色と した本発明の 器具を用い、 ダイヤモン ドをそのテーブル面(表面)を上向き にして観察した際の、 肉眼に捉えられるダイヤモン ドの写真 である。
[0047] これらの写真からも明らかなよう に、 本発明の器具によれ ば、 ダイヤモン ドからの反射光に応じ極めて特徴的な紋様を 観察する ことができる。 これらの写真のう ち、 (A )に示され るダイヤモン ドは、 ほぼ理想的なブリ リ アン トカ ツ 卜のもの であ り、 光の内部反射量が多く、 普通に目で見た際の輝きが 極めて大きいダイヤモン ドである。 この写真(A )に示される ダイヤモン ドの紋様は、 白色と色調および明度の異なる何種 類かの赤色 (添付写真では灰色)と によ り構成されている。 このうち白色部分は、 ダイヤモン ドに直接入射した光が反射 してそのまま戻ってきた部分、 薄い赤色 (桃色) 部分は、 ダ ィャモン ドに直接入射して反射した光と、 下筒部内周面で反 射した後ダイヤモン ドに入射して反射した光 (下筒部反射光) とが混じ り あった部分、 鮮やかな赤色部分は、 前記下筒部反 射光がダイヤモン ド内で反射してそのまま戻ってきた部分、 さ らに、 濃い赤色 (えんじ) 部分は、 入射した前記下筒部反 射光のダイヤモン ド内での内部反射量が少な く 、 載置部の地 の色 (黒) が混じ り あって見える部分である。 すなわち、 観 察される紋様のう ち、 白色部分が最も内部反射光量が多く 、 赤色が濃く なるにしたがって内部反射量が少ないこ と を意味 している。 そ して、 反射量が少ないと载置部の地の黒色が見 え、 濃赤色がかって見える。 しかし、 この写真(A)のダイヤ モン ドでは、 ほとんど総てのカ ッ ト面で内部反射を.生じてい るため、 ダイヤモン ド自体の輪郭が極めて明瞭であ ¾、 しか も全体と して白色部分および明るい赤色部分の割合が非^に 多い。
[0048] 加えて、 写真からも判るよう に、 このよ う に理想的なプロ ポーシヨ ンを有するブリ リ アン トカ ッ トのダイヤモン ドは、 その中心から 8方向に放射状に延びる白色の Γ矢 j が極めて 明瞭に認め られる。
[0049] これに対し、 第 1 図(B )の写真は、 カ ッ トが粗雑でプロ;ポ ーシヨ ンが良く ないダイヤモン ドを観察:'した例であリ 、 第 1 図(A )のダイヤモン ドに比べ全体的に白色部分め割合が少な く 、 濃赤色の割合が多く なつている。 このよう に'濃赤色 割 合が多い という こ とは、 内部反射量が少なく载置部の地の色 (黒) の影響がでているためであ り、 それだけ讎きが少ない という こ とである。 また、 周縁部が凹凸状に黒'く次けて見え るが、 この黒く 欠けた部分は、 光が内部反射する ¾:となく 、 そのまま载置部側に透過するため、 載置部の地め色 (禺)が見 えているものであ り、 したがつて この部分は全く輝'かない部 分である。 また、 この写真のダイヤモン ドは、 全体的に紋様 に規則性がな く 、 写真(A )にみられるよう な 「矢』 も全く現 れていない。
[0050] また、 第 2 図(A ) ( B )の写真は第 1 図の(A ) (B )に示すダイャ モ ン ドを上下逆に し、 その裏面側から観察した際の写真であ る。 この場合も、 理想的にカ ッ トされた写真(A)のダイヤモ ン ドでは白色および薄い赤色の割合が多いのに対し、 カ ツ ト の悪い写真(B )のダイヤモン ドでは白色および薄い赤色の割 合が少なく、 濃い赤色の割合が多く なつている。 さ らに、 写 真(A )のダイヤモ ン ドでは、 中心から放射状に延びる 8個の
[0051] 「ハー ト形 J が認められ、 紋様が対称形であるのに対し、 写 真(B)では、 写真(A )に見られるような 「ハー ト形 j はほとん ど見られず、 また、 紋様の規則性もほとんどない。
[0052] このよう に本発明の器具によれば、 ダイヤモン ドの輝きの 度合いを、 観察した際の紋様によって一目で判定する こと が できる。
[0053] 本発明の器具において、 ダイヤモン ドが上記のような明瞭 な紋様を呈して観察できる原理は必ずしも明らかではないが 下筒部と、 半透明材たる上筒部とによ り、 ダイヤモン ドに当 る光が適度に調整されるためであると考えられる。
[0054] 本発明者は、 この発明の作用 , 効果を確認するため、 カラ ッ ト数が同じで良いカ ツ 卜 と悪いカ ツ 卜のダイヤモン ドと を 用い、 次のような実験を行っ た。
[0055] まず、 第 3 図(1 )に示すよ う な内面が黒色の漏斗状体 1 の 底部にダイヤモン ド 2 を置き、 上部から観察した。 この場合 には良いカ ツ トのダイヤモン ドは大き く、 悪いカ ツ 卜のダィ ャモ ン ドは小さ く見えた = 次に、 第 3 図(2 )に示すよ う な内面が黒色の筒体 3 の底部 にダイヤモン ド 2 を置き、 同 じ く上部から観察じた。 なお、 この筒体 3 は、 その内底部中心と上端緣と を結ぶ線と筒体軸 線と がなす角度が 1 5 。 のものを用いた。 この.場合には、 上 記漏斗状体と 同様、 良いカ ッ トのダイヤモン ドは^き く 、 悪 いカ ッ トのダイヤモン ドは小さ く 見たが、 さ ら に、 良い力 ッ 卜のダイヤモン ドでは第 1 図(A )の写真に示されるよ う な 8 本の 「矢」 が微かに認め られた。 また、 筒体 3 の上端に^大 レンズを取付けて観察したと こ ろ、 上記 「矢」 がよ り はっ き リ確認できた。 しかし、 いずれの観察でも、 第 1 図の写真に 見られる よ う な微細な紋様は観察できなかっ た。
[0056] そこで、 第 3 図(3 )に示すよ う に上記筒体 3'の上部 tこ合成 樹脂製の白色半透明の筒体 4 を取付け、 .筒体 3 の底部に置か れたダイヤモン ド 2 を観察した。 その結果、 第 1 図の ; ¾に 相当する紋様がはっ き り現われ、 また、 良いカ ッ トのダイ ヤ モン ドでは上記 「矢」 も極めてはっ き り と観察できた。 さ ら に、 半透明の筒体 4 の上端に拡大レ ンズを取付けたと ころ、 よ り明瞭に紋様を観察する こ と ができた。
[0057] この場合に観察された紋様は、 筒体 3 の内周面 ^黒色であ るため、 白色、 明度の異なる数種類の灰色、 および .:から なってお り 、 良いカ ツ 卜のダイヤモン ドではその本体の輪郭 が明瞭で、 しかも全体と して白色部分と明るい灰色部分 ©割 合が極めて高いの に対 し、 悪いカ ッ トのダイヤモン ドでは、 ダイヤモン ド本体の周緣部が凹凸状に黒く欠け、 また全体的 に白色部分の割合が少なく、 暗い灰色部分の割合が多く観察 された。
[0058] 以上の実験から、 筒体 3の上部に設けられる半透明の筒体 4 が筒体 3 の内部に入る光量を適度に調整し、 これが上 E紋 様の発現に寄与していることが明らかとなった。 このような 半透明の筒体 4は、 基本的には、 その内部の乱反射によって 筒体 3 内への光の取り込みを助ける作用をするものと考えら れる。 また、 この筒体 4は、 外界からの直射光が強い場合に は、 その直射光を適度に制限し、 且つ、 筒体 3 内へ入る光を 均一化する作用を果たすものと考えられる。
[0059] さ らに、 第 3図(3 )に示すような器具において、 筒体 3の 寸法比 (内径/高さ) を種々変えた器具についてそれぞれダ ィャモン ドの観察試験を行っ たと こ ろ、 第 4図に示すよう に ダイヤモン ドの載置部たる筒体 3の内底部の中心と筒体 3の 上端縁と を結ぶ線と、 筒体軸線とがなす角度 α が 1 0 ° 〜 25 ° の範囲を外れる と上記した紋様が見えに く く なることが判 つた。 すなわち、 上記角度 α が 1 0。 未満である と、 ダイヤモ ン ドが全体に黒ずんで見え、 第 1 図の写真(Α )に示すような 良いカ ツ 卜のダイヤモン ドでも、 その紋様は明瞭に捉える こ とはできなかった。 また、 上記角度 α が 25 ° を超える と、 逆 にダイヤモン ドが全体に輝いて見え、 この場合も紋様は明瞭 に捉える こ とができなかった。 これは、 上記角度 αが大き過 ぎる (筒体 3 の内径が高さ に対 して大き過ぎる) と筒体 4 か らダイヤモン ドに直接当 る光の量が多過ぎ、 一方、 角度 α が 小さ過ぎる (筒体 3 の内径が高さ に対して小さ過ぎる) と逆 に光の量が少な過ぎるため、 いずれの場合も、 微妙な光量を 必要とする上記紋様の発現には到らないもの と推定される。 すなおち、 筒体 4 からダイヤモン ドに直接当る光の量が、 上 記紋様の発現に深 く 関係 しているもの と考え られる。 実験の 結果、 筒体 3 の大きさ にかかわ り な く 、 上記角度 α が 1 5 ° 〜 20 ° 、 特に 1 5 ° 前後の場合に最も鮮明な紋様が現われる こ と が判っ た。
[0060] したがって、 本発明の器具ではその構造の態様、 大き 等 にかかわ り な く 、 下筒部または外筒部 (以下、 下筒部を例に 説明する) の内底部中心と上端縁と を結ぶ線と下筒部軸線と がなす角度 α を、 1 0 ° 〜 25 ° 、 望ま し く は 1 5 ° 〜 20 ° とす る こ と が好ま しい。 そ して、 本発明器具はこのような条件を 満足する限り 、 その大きさ等に限定はな く 、 例えば、 器具全 体を親指程度の大きさ とする こ ともでき る。
[0061] 本発明の器具では、 下筒部の内周面の色によって観察され る ダイ ヤモン ドの紋様の色が異なっ て く る。
[0062] 上述 した実験例の場合のよ う に、 下筒部内周面の色を黒色 に した場合には、 下筒部内に入射した光は下筒部内周面でほ と んど反射する こ と はな く 、 下筒部上部から直接ダイヤモン ドに当っ た光た'けでダイ ヤモン ドが輝き、 肉眼 観察される 紋様は、 白一灰色(明度が異なる数種類の灰色)一黒色という 無彩色である。
[0063] これに対し、 下筒部内周面を赤色等の有彩色にした場合、 下筒部内に入った光の一部は下筒部内周面で反射した後、 ダ ィャモン ドに当るため、 肉眼で観察される紋様は、 白色およ び黒色を除いた部分については下筒部内周面の色調を含んだ 有彩色となる。 例えば、 下筒部の内周面を赤色と した場合、 観察されるダイヤモン ドの紋様は白.色—赤色系の色(祧色、 赤色、 濃赤色等、 色調および明度の異なる数種類の色)一黒 色となる。
[0064] 下記するよう に、 ダイヤモン ドが置かれる載置部は黒色ま たは黒色系の色であるため、 上記紋様をよ り明瞭に識別する ためには、 下筒部の内周面は有彩色とすることが好ま しい。 加えて、 下筒部の内周面がこのよ う に光を反射する色の場合 には、 第 5図に示すよう に、 下筒部内周面での光の反射によ リ、 ダイヤモン ドの上方側のほぼ 180 ° の方向からダイヤモ ン ドに光が入るため、 上述したような内周面が黒色の場合に 較べ、 ダイヤモン ドの内部反射状態に基づく よ り精緻な紋様 を観察する ことができる。
[0065] また、 下筒部内面の色は、 有彩色の中でも蛍光色と した場 合に特に鮮明な紋様が得られる。
[0066] また、 ダイヤモン ドが置かれる載置部は、 ダイヤモン ドの 内部反射のない部分を明確に識別するため、 また、 載置部か ら反射した光がダイヤモン ドの下側部'や底部から入射しない よ う にするため、 黒または光の反射の少ない黒色系の色とす る必要がある。 .
[0067] また、 本発明の器具において; 上筒部の全体または少な く と もその上部を 円錐台形状とする こ と によ リ 光の: &リ込み がよ り適正化し、 ダイヤモン ドのよ り鮮明な識別が可能と な る こ と が判っ た。 また、 上部筒を このよ う な構造とする こ と によ り 、 観察する際に白色または乳白色の上筒部が 界に入 らないため、 この意味からもダイヤモン ドの紋様を効果的に 観察する こ と ができ る。 半透明材からなる上筒部は、 その全 体が円錐台形状であっても良い し、 またその上部のみを 0錐 台形状と し、 下部を筒状と してもよい。
[0068] また、 このよ う な構造の上筒部は、 その下端が下筒部の上 部に連設された短筒部または鍔部に接続される が、 上記短筒 部の内底面または鍔部の上面を黒色または光の反射の少ない 黒色系の色とする こ と によ り 、 これら が観察或いは後述する 写真撮影の妨げにな らないよ う に している。
[0069] また、 本発明の器具は半透明材からなる上筒部の上端に拡 大観察用の レ ンズを取付けた構造とする こ と によ り 、 拡大さ れたダイ ヤモン ドの紋様を観察する こ と ができ るため、 非常 に見易 く 、 紋様の判定も し易いと いう利点がある。 一方、, ダ ィャモン ドの輝きの判定の仕方と しては、 例えば、 ラッ ト 数が同 じ 2 つ以上のダイヤモン 'ド ' を同時に観察し、 そめ輝き 度を較べたい場合がぁ リ、 このような場合には、 上筒部の上 端にレンズのない構造とする こ と が好ま しい。 すなおち、 こ のような器具はレンズがないために視野が広く 、 複数のダイ ャモン ドを同時に観察するのに好適である。
[0070] このよう な本発明の器具は、 レンズ付きの器具に較べダイ ャモン ド自体は小さ く見え、 その分、 紋様の識別性はやや劣 るものの、 上述したようなダイヤモン ドどう しの紋様と輝き 度合いを比較できる程度には、 その紋様を十分識別するこ と ができる。
[0071] また、 本発明の撮影方法は、 このようなレンズのない器具 を用いて行われる。 すなわち、 この撮影は、 上部筒または内 筒部の上端にカメラ等のレンズを近づけ、 この レンズを下筒 部または外筒部の載置部に置かれたダイヤモン ドに向けて行 われる。 これによつて、 上述したレンズ付きの器具を用いた 際に肉眼で捕らえられると同様の紋様を写真等に撮影する こ とができる。 第 1 図や第 2図の写真は、 言わばこのよう にし て撮影された写真である。 なお、 撮影手段と しては、 一般の カメラの外、 ビデオカメラ等も用いるこ とができる。
[0072] このよ うな撮影は、 半透明材たる上筒部が普通の筒体であ る器具を使用できることは言う までもないが、 上述したよう な全体または少な く とも上部が円錐台形状に構成された上筒 部を有する器具を用いるこ とによ り、 上筒部がカメ ラの視野 に入らず、 このため、 写真そのものに上筒部が写しだされな いばかりでなく 、 白色の上筒部からの乱反射によ;る ^光が力メ ラ レ ンズに届かないため、 鮮明なダイヤモン ドの紋搽を撮影 する こと ができる。
[0073] また、 上筒部の上端にカメ ラ受台を有する器具を使用すれ ば、 よ り簡易な撮影が可能となる。 この器具では、 . "眼レ フ カメ ラ等の レンズ部を受台の透孔に合わせて力 y受台の上 に载せ、 ダイヤモン ドの撮影を行う 。 この器具は: : H部筒が 円錐台状に外方に張り出 しているためカメ ラの視野に入らず しかも、 カメ ラ受台の上面と、 下部筒上端の短筒部内底面或 いは鍔部上面が、 いずれも黒色または光の反射の ない黒色 系の色であるため、 ダイヤモン ドの紋様のみを鮮明: つ美麗 に撮影する こ とができる。
[0074] また、 このような撮影は、 上筒部を上述したよう 円錐台 形状ではな く 、 下筒部よ り も大径の筒体で構成し、 且つその 上筒部の上端にカメラ受台が取付けられ 構造の器^によつ ても、 同様に行う ことができる。 この器真では、 カメ ラ受台 の下面が白色または明度の高い色で構成きれ τい ため 下 筒部内への光の取り込みが適切に行われ、 1筒識が円錐台形 状の器具と同様に、 ダイヤモン ドの紋様のみを H明: 撮影す る こ と ができる。 *
[0075] なお、 本発明による撮影法では、 下筒部ま は^ f )内 周面を赤色等の有彩色と した器具を用い、 且つ力ラー写真で 撮影する こ とが好ま しい。 上述したよう に下筒部や弁筒部の 内周面を黒色または黒色系の色と した場合には、 紋様は白色 一灰色一黒色系となるが、 ダイヤモン ドが置かれる载置部は 黒色または黒色系の色であるため、 写真に撮った場合、 紋様 の識別性がやや劣る。 また、 下筒部や外筒部の内周面を有彩 色と しても、 これを白黒写真で撮影した場合、 紋様を構成す る濃い有彩色 (例えば、 濃い赤色) と、 載置部の地の黒色と の区別がつきにく い。
[0076] このよう にして本発明法によ り撮影された写真は、 ダイヤ モン ドの鑑定書等に極めて好適なものである。 第 6 図 )、 (B)は、 従来鑑定書等で用い られているダイヤモン ドの写真 (このうち写真(A )はカツ 卜の良いダイヤモン ド、 写真(B)は カ ッ トの悪いダイヤモン ドである) である。 これ らの写真は 透孔を設けた反射板と黒色板との間にダイヤモン ドを置き、 ダイヤモン ドに斜め下方から照明を当て、 透孔を通してその 上方からカメラで撮影したものである。 このような撮影法で は、 肉眼で見て最も輝く部分と最も輝かない部分だけが黒く その他の部分が白っぽい色に写した'されている。 したがって この写真でも 「矢」 の形は現われてはいるものの、 本来最も 輝く部分であるはずのその 「矢 J の色は黒色であ り、 このた め一般の人間にはダイヤモン ドの輝きとの対応性が視覚的に 感得できない。 また、 最も輝かない部分も黒く写しだされる こ とから、 上述した最も輝く部分との判別が全くできない。 例えば、 第 6図(B )の写真では、 中心と外縁との中間部に黒 く写しだされている部分があるが、 この部分が最も輝く部分 であるのか、 或いは最も輝かない部分であるのかの判別は全 く不可能である。 さ らに、 黒色以外の部汾は全 ¾に濃淡の 変化がほとんどない白っぽい色となっている。 第 1図の写真 からも明 らかなよう に、 この部分にも、 'よ り輝く部分ど輝き の少ない部分があるはずであるが、 この写真でばぞの違いは ほとんど判別できない。 したがって、 全体的な印象から.じて も、 立体感がほとんどない。 これに対し、 本発 B の撮影法に よる写真に捕らえられる紋様は、 第 1 図および第 2 の写真 に示されるよう に、 ダイヤモン ドの輝きと良好に 応した濃 淡の変化があ り、 しかも立体感を持っている。 '
[0077] また、 本発明者が確認したと ころによれば、 第: 2図(Α) φ 写真に示されるよ うな rハー ト形」 は、 従来の撮影 による
[0078] - ,■■ i 写真では黒色と してでも全く現われなかった。 す';^)ち、 第 2図(A )に示されるような Γハー ト形」 を含む紋様 、 本発 明法によって初めて撮影が可能となったものである。
[0079] なお、 本発明の撮影法は、 上述した本発明の器具にカメ ラ 自体を組み込んだ構造 (すなおち、 上筒部とカ メ ラの レ ンズ 部と を一体化した構造) の撮影専用の器具によ り実施;できる ことは言う までもない。
[0080] 次に、 外筒部と半透明材の内筒部と を有する本発明の器具 の作用について説明する。
[0081] この器具は、 その外筒部が上述した器具の下筒部に、 また 内筒部が同じ く上筒部にそれぞれ相当するものであ り、 基本 的な作用効果は上述した下筒部と上筒部と を有する器具と同 じである。 ただ、 この器具は、 内筒部が外筒部に対してスラ イ ド可能でその内部に納める ことができるため、 持ち運びに 極めて便利であ り、 しかも、 内筒部を外筒部に対してスライ ドさせる こ とによ り、 通常肉眼で見た場合の輝きに近い状態 と、 上記写真で示すような紋様を呈する状態と を相前後して 段階的に観察することができる。
[0082] すなわち、 外筒部の載置部にダイヤモン ドを载置し、 内筒 部の大部分が外筒部の内側に収納された状態で、 内部のダイ ャモン ドを観察すると、 第 3図(2 )と同様に半透明の内筒部 による光の調整作用がないため、 ダイヤモン ドは通常肉眼で 見た場合に近い輝き (カツ 卜の良いダイ ヤモン ドで上記 8本 の 「矢 j が微かに見える程度) に見える。 この状態から内筒 部を上方に引き上げていく と、 半透明の内筒部の作用が働く ため、 上記本発明器具特有の紋様が現われる。 そして、 内筒 部の上端にレンズを有する器具では、 レンズの焦点がダイヤ モン ドに合う位置まで内筒部をスライ ドさせ、 観察を行う 。 また、 レンズのない器具では、 内筒部を適当な高さまでスラ イ ドさせ、 同じ く観察を行う 。
[0083] このよう に、 上記のような器具によれば、 内筒部を外筒部 に収納された状態から徐々に上方に引き上げる こ と によ り 、 上記紋様の現われ方を段階的に観察するこ とができる。 なお、 本発明の器具を用いて暗い場所でダイヤモン ドの観 察或いは写真撮影を行う場合には、 上筒部或いは 筒部の.外 側に照明を配する ことが好ま しい。 但し、 目視で観察する場 合には、 比較的暗い場所でも十分紋様を観察する こ と ができ る。
[0084] 以上述べた本発明の器具によれば、 従来見る こ とのできな かっ た、 輝きに良好に対応したダイ ヤモン ドの紋様を駕察す る こ と ができ、 ダイヤモン ドのカ ツ トおよびプロポーショ ン の良否による輝き度を、 素人でも簡単に識別、 判定するこ と ができる。
[0085] また、 従来のダイヤモン ドの撮影法による写真でほ、 寒際 に最も輝いて見える部分が黒色に しか写らず、 このため一般 の人間にはダイヤモン ドの輝き との対応性が視覚的に感得で きないという致命的な欠点があつたが、 本発明の撮影法によ れば、 実際の輝き と良好な対応性をもつ お,ダイヤモン ドの写 真を撮影する こ と ができ、 その写真はダイヤモン ド ;の鑑定書 用等と して極めて有用なものである。 : 図面の簡単な説明
[0086] 第 1 図(Α )、 (Β )および第 2図 )、 (Β )は、 本発明 §具を用 いて撮影されたダイヤモン ドの写真である。
[0087] 第 3 図(1 )〜(3 )は、 本発明の効果を確認するために行う † 実験の方法を示す説明図である。 第 4図は本発明器具の基本構成を示す説明図である。
[0088] 第 5図は、 本発明器具の下筒部を有彩色と した場合の、 ダ ィャモン ドへの光の当 リ方を示す説明図である。
[0089] 第 6 図 )、 (B)は従来の撮影方法で撮影されたダイヤモン ドの写真である。
[0090] 第 7図ない し第 9 図は本発明器具の一実施例を示すもので 第 7 図は側面図、 第 8図は平面図、 第 9 図は縦断面図である 第 1 0図は、 本発明器具の他の実施例を示す縦断面図であ る。
[0091] 第 1 1図は、 本発明器具の他の実施例を示す縦断面図であ る。
[0092] 第 1 2図ないし第 1 5 図は、 本発明器具の他の実施例を示 すもので、 第 1 2図は側面図、 第 1 3図は縦靳面図、 第 1 4 図は第 1 2図中 A-A線に沿う断面図、 第 1 5図は内筒部を伸 長させた状態で示す縦断面図である。
[0093] 第 1 6図は、 本発明器具の他の実施例を示す縦断面図であ る。
[0094] 第 1 7図は、 本発明器具の他の実施例を示す縦断面図であ る。
[0095] 第 1 8 図は、 本発明器具の他の実施例を示す縦断面図であ る
[0096] 第 1 9 図は、 本発明器具の他の実施例を示す縦断面図であ る。 第 2 0 図は、 本発明器具の他の実施例を示す縦 面図であ る。 ;'
[0097] 第 2 1 図および第 2 2図は、 第 9 図等に示され'る下筒部の 他の構造例を示すもので、 第 2 1 図は下筒部を分解した状態 で示す斜視図、 第 2 2図は、 基部を第 2 1 図の状態から上下 に 180 ° 反転させた状態で示す斜視図である。 , ¾:
[0098] 第 2 3 図および第 2 4図は、 第 1 0 図等に示さ る下 ;筒部 の他の構造例を示すもので、 第 2 3図は下筒部 s分解した状 態で示す斜視図、 第 2 4図は、 連結部を第 2 3図の状態から 上下に 180 ° 反転させた状態で示す斜視図である。 '
[0099] 第 2 5図は、 本発明の撮影方法の一実施状況を示す斜視図 である。 発明を実施するための最良の形態 ' '
[0100] 第 7図ないし第 9 図は本発明器具の一実施例!:示すもので 5は下筒部、 6 は上筒部、 7は拡大観察用の レ ンズである。 前記下筒部 5 は非透明材からな り、 基部 5 1 と該 ί基部に着 脱可能に取付けられる筒本体 5 0 とによ り構成されている。 基部 5 1 はその上部に環状の段部 8 を有し、 筒本体 5 0 の下 端が前記段部 8 に着脱可能に嵌合している。 そ して、 简本体 5 0 の内底部たる基部 5 1 の上面がダイ ヤモン ドの载置部 1 1 を構成している。 この载置部 1 1 の中央にはダイヤモン ド を置く ための凹部 9 が形成されている。 前記载置部 1 1 の表面は、 光の乱反射を防止し、 ダイヤモ ン ドだけを鮮明に観察できるよう にするため、 黒色または光 の反射の少ない黒色系の色に構成される。
[0101] また、 下筒部 5 (筒本体) の内周面は、 黒色または光の反 射の少ない黒色系の色とする力、、 或いは赤色などの有彩色と する ことが好ま しい。
[0102] なお、 下筒部 5はその载置部 1 1 (内底部) の中心と上端 緣と を結ぶ線と、 下筒部軸線とのなす角度 α が 10 ° 〜 25 ° (望ま し く は、 15。 〜 20 ° ) となるよう な内径 高さの寸 法比とすることが好ま しい。
[0103] 前記上筒部 6 は合成樹脂 (例えばポリエチレン樹脂) ゃガ ラス等からなる白色または乳白色の半透明材から構成される もので、 その下端のねじ部によ り下筒部 5の上端に取付られ ている。 この上筒部 6は、 内径および高さ とも前記下筒部 5 と同程度でよい。
[0104] 前記レ ンズ 7 は保持リ ング 1 0 に保持され、 該保持リ ング 1 0は、 ねじによ り上筒部 6 の上端に取付けられている。 し たがって、 この保持リ ング 1 0 を上筒部 6 から敢リ外すこと によ り、 レンズな しの器具と しても用いる こ とができる。
[0105] なお、 レ ンズ 7 の取付構造は本実施例に限定されるもので はな く 、 例えば、 保持リ ングを水平方向にスライ ドさせるよ うな構造とする こ ともできる。
[0106] 第 1 0 図は本発明の他の実施例を示すもので、 上筒部 6 & を円錐台形状に構成したものである。 このよ う に半透明材た る上筒部 6 a を円錐台形状とする こと によ り、 下筒部 5 a 内 への光の取り込みがよ り適正化され、 ダイヤモン ドのよ リ鮮 明な紋様を得るこ と ができ、 また、 観察する際に上筒部 6 a が視野に入らないため、 ダイヤモン ドの紋様だけを効果的に 観察する こ と ができる。
[0107] 下筒部 5 a の上部には大径の短筒部 1 2 が連設され、 前記 円錐台形状の上筒部 6 a の下端が、 ねじによ り上記短筒部 1 2 の上端に取付けられている。
[0108] 下筒部 5 a は筒本体 5 0 a と円盤状の基部 5 1 a から構 成されており、 筒本体 5 0 a は、 その下端が円盤状の基部 5 1 a の中央に突設されたリ ング 1 4 の内側に着脱可能に嵌揷 されている。
[0109] なお、 前記短筒部 1 2 が観察の妨げにな らない,よう にする ため、 短筒部 1 2の内底面は、 黒色または光の反射の少ない 黒色系の色に構成されている。 本実施例では、 特^に の内底 面に光の反射の少ない黒色の布 1 3 を貼り付けて' V、る。
[0110] その他の構成は、 第 7図ない し第 9 図に示すものと同様で ある。
[0111] 第 1 1 図は第 1 0図の実施例と同様、 上筒部 6 a が円錐台 形状に構成されたもので、 この実施例では、 この上筒部 6 a を、 下筒部 5 a の上部に連設された鍔部 1 5 に取付けたもの である。 この鍔部 1 5 の上面にも黒色の布 1 3 が貼り付けら れている。
[0112] なお、 その他の構成は前記実施例と同様である。
[0113] 第 1 2図ない し第 1 5図は、 器具を伸縮自在と した本発明 器具の実施例を示すもので、 1 6は外筒部、 1 7 は内筒部で ある。
[0114] 前記外筒部 1 6 は非透明材からな り、 基部 1 6 1 と該基部 に着脱可能に取付けられる筒本体 1 6 0 とによ り構成されて いる。 基部 1 6 1 はその上部に環状の段部 8 を有し、 筒本体 1 6 0の下端が上記段部 8 に着脱可能に嵌合している。 そ し て、 筒本体 1 6 0 の内底部たる基部 1 6 1 の上面が、 ダイヤ モン ドの载置部 1 1 を構成している。 この载置部 1 1 の中央 にはダイヤモン ドを置く ための凹部 9 が形成されている。 前記実施例と同様、 载置部 1 1 の表面は、 光の乱反射を防 止し、 ダイヤモン ドだけを鮮明に観察できるよう にするため 黒色または光の反射の少ない黒色系の色に構成される。 また 外筒部 1 6 (簡本体) の内周面は、 黒色または光の反射の少 ない黒色系の色とするか、 或いは赤色などの有彩色とする こ とが好ましい。 さ らに、 外筒部 1 6はその载置部 1 1 (内底 部) の中心と上端緣と を結ぶ線と、 外筒部軸線と のなす角度 α が 10° 〜 25° (望ま し く は 15° 〜 20° ) となるような 内径/高さの寸法比とするこ とが好ま しい。
[0115] 前記内筒部 1 7 は、 合成樹脂 (例えばポリ エチ レ ン樹脂) やガラス等からなる白色または乳白色の半透明材から構成さ れるもので、 外筒部 1 6 の上端からその内部に上下スライ ド 可能に嵌挿され、 外筒部内面と の摩擦によ り 、 外筒 1 6 に ノ¾'
[0116] 対して任意の高さ に保持される よ う になっ ている'。 : ; の内筒 部 1 7 は、 内径および高さ とも前記外筒部 1 '6 と 同 度で い c ' 前記実施例と 同様、 レンズ 7 は保持リ ング 1 0 に搡持され . 該保持リ ング 1 0 は、 ね じによ り 内筒部 1 7 の上端に取付け られている。 したがっ て、 この保持リ ング 1 0 を 1%筒部 1 7 から取 り外すこ と によ り、 レ ンズな しの器真と でも用いる こ と ができ る。 '' なおこの場合も、 レンズ 7 の取付構造と して、 例えば、 保 持リ ングを水平方向にスラ イ ドさせる よ う な構造とする こ と もでき る。
[0117] この器具は、 内筒部 1 7 が外筒部 1 6 に対して上 fにスラ ィ ド可能でその内部に納める こ と ができ るため、 持ち運 に 極めて便利であ り 、 しかも、 内筒部 1 7 を外筒き! f l 8 に対し てスライ ドさせる こ と によ り 、 通常肉眼で見た場 の輝きに 近い状態と、 上記写真で示すよ う な紋様を呈する状態と を相 前後 して観察する こ と ができ る。
[0118] すなわち、 第 1 3 図に示すよ う に、 内筒部 1 7 の载置部 1 1 にダイ ヤモン ド 2 を載置し、 内筒部 1 7 の大部分が外箇部 1 6 の内側に収納された状態で、 内部のダイヤモン ド 2 を観 察する と 、 内筒部 1 7 の作用が働かないため、 ダイヤモン ド 2は通常肉眼で見た場合に近い輝きに見える。 こ の状態から 内筒部 1 7 を上方に引き上げてい く と、 半透明の内筒部 1 7 の作用で本発明器具特有の紋様が現われる。 そして、 第 1 5 図に示すよう に、 内筒部 1 7の上端のレンズ 7 の焦点がダイ ャモン ド 2 に合う位置まで内筒部 1 7 をスラ イ ドさせ、 観察 を行う。
[0119] 第 1 S図は上筒部の上端にレ ンズを有しない構造の器具の 実施例であ り、 それ以外の構造は第 7 図ないし第 9 図の実施 例と同様である。
[0120] ダイヤモン ドの輝きを評価する場合、 例えば、 カラッ ト数 の同じ 2つ以上のダイヤモン ドを同時に観察し、 その輝き度 を較べたいような場合がある。 本実施例の器具は、 レ ン ズの ない分視野が広く なるため、 このような複数のダイヤモン ド を同時に観察するのに好適である。
[0121] このよ うな器具は、 第 7 図ないし第 9 図に示すよう なレ ン ズ付きの器具に較べダイヤモン ド自体は小さ ぐ見え、 その分 紋様の識別性はやや劣るものの、 上述したよう なダイヤモ ン ドどう しの紋様を比較できる程度には、 ダイヤモン ドの紋様 を十分識別する こと ができる。
[0122] 第 1 7 図および第 1 8図もそれぞれ、 上筒部の上端にレ ン ズを有しない構造の実施例であ り 、 他の基本的な構造は、 そ れぞれ第 1 0図および第 1 1 図の実施例と同様である。
[0123] 伹し、 これらの実施例では、 写真撮影用 と して用いるため 上筒部 6 a の上端にカ メ ラ受台 1 9 が設け られている。 こ の カ メ ラ受台 1 9 は、 その中央に透孔 2 0 を有し、 この透孔 2 0 の下部に設け られた環状のね じ部 2 2 を介して上筒部 6 a の上端に取付け られている。
[0124] 上記カ メ ラ受台 1 9 の上面 2 1 (少な く とも、 カメ ラ レ ン ズが当接する透孔周辺部) は黒色または光の反射の,少ない黒 色系の色に構成されている。
[0125] なお、 このよ う なカ メ ラ受台 1 9 を有する構造では、 カ メ ラ受台の下面 1 9 1 を 白色または明度の高い色 (例えば、 白 色系の色) とする こ と が好ま し く 、 これによ リ下筒部 5 a へ の光の取り込みを よ り適正化する こ と ができ る。
[0126] 第 1 9 図は, カ メ ラ受台を有する本発明器具の他の実施例 を示すもので、 上筒部 6 b を下筒部 5 b よ り も大怪 篩体に よ り構成したものであ り 、 この大径の上筒部 6 b の上'端に力 メ ラ受台 1 9 が取付けられている。
[0127] このよう な構造では特に、 カ メ ラ受台 1 9 の下 1 9 1 を 白色または明度の高い色 (例えば、 白色系の色) :と し、 下筒 部 5 b への光の取り込みを適正化している。 なお、 镝本体 5 0 b , 基部 5 l b 等をは じめ とする他の構成は、 上 実施例 と同様である。 -.
[0128] 第 2 0 図は、 内筒部 1 7 の上端に レ ンズを有しない構造の 器具の実施例であ り 、 それ以外の構造は第 1 2 図ない し第 1 5 図の実施例と 同様である 。 なお、 以上の各実施例において、 载置部 1 1 の凹部 9 は 任意の数だけ設けるこ とができ、 また、 凹部ではなく指輪を 差し込むための溝等を設けることもできる。
[0129] 第 2 1 図および第 2 2 図は、 第 7図ない し第 9 図、 第 1 6 図、 第 2 0図に示す下筒部 (または、 第 1 2図ないし第 1 5 図に示す外筒部) の他の構造例を示すもので、 一つの器具を 裸石と指輪の雨方の観察に適用できるよう に構成したもので ある。
[0130] すなわち、 下筒部 5 を構成する基部 5 1 は、 その上面およ び下面にそれぞれ、 载置部 1 1 A、 1 I B と、 筒本体 5 0 の 下端を着脱可能に嵌揷するための嵌合溝 2 3 A、 2 3 B と を 有している。
[0131] この基部 5 1 の片側の载置部 1 1 Aには、 第 2 1 図に示す よう に、 指餡のリ ング部差し込み用の溝 2 5 を有する指輪取 付部 2 4 が設けられている。 そして、 この指輪敢付部 2 4 に は、 ダイヤモン ド载置用の凹部 9 が形成された蓋 2 6 が取付 けられるよう になつている。 一方、 基部 5 1 の他側の载置部 1 1 Bは、 第 2 2図に示すよう に平板面 2 7 となっている。 この平板面 2 7は、 ダイヤモン ドをそのテーブル面を下側に して載置し、 ダイヤモン ドを裏側から観察する際に用いられ る。
[0132] 以上のような構造は、 第 1 2図ない し第 1 5 図に示す外筒 部についても同様に適用する ことができる。 第 2 3 図および第 2 4図は、 第 1 0 図、 第 1 1 図, 第 1 7 図、 第 1 8図、 第 1 9 図に示す下筒部について、 上記と同様 裸石と指輪の両方の観察に適用できるよう にした一構造例を 示すものである。
[0133] この実施例では、 下筒部 5 a を構成する基部 l a を、 さ らに台座部 2 9 と この台座部に着脱可能に取付けられる短筒 状の連結部 2 8 と がら構成している。 前記台座部 2 9 はその 上面中央に嵌揷孔 3 0 を有し、 上記連結部 2 8 は、 この嵌揷 孔 3 0 に、 その両側を任意に嵌挿させ得るよ になっている そ して、 前記連結部 2 8は、 上述した第 2 1 図および第 2 2図の基部 5 1 と全く 同様の構造を有している。
[0134] このような構造によれば、 使用すべき連結部 2 8の載置面 1 1 に応じ、 連結部 2 8 の任意の側を台座部 2 9 の嵌捕孔 3 0 に嵌挿し、 さ らに、 この連結部 2 8の嵌合溝 2 3 Aま
[0135] 2 3 B に筒本体 5 0 a の下端を嵌揷するものである。
[0136] なお、 以上述べた各実施例では、 下筒部 5 、 ' 5 a , 5 b、 上筒部 6 、 6 a 、 6 b 、 外筒部 1 6、 内筒部 1 ブは ずれも 円筒形に構成されているが、 その形状は特に限定されるもの
[0137] 一- ■' ではなく 、 例えばこれらを断面多角形 (八角形、 十角' :形等) に構成してもよい。
[0138] 第 2 5 図は、 第 1 7図に示す器具を用いた本発明撮影法の 一実施例を示すものである。 4 :
[0139] 本発明法による撮影は拡大観察用の レンズのない器具を用 いて行われ、 上筒部または内筒部の上端にカメ ラ等の レンズ (カメ ラの場合には接写レンズ) を近づけ、 レンズを下筒部 または外筒部の載置部に置かれたダイヤモン ドに向けて撮影 がなされる。
[0140] 第 2 5 図に示すよう にカメラ受台 1 9 を有する器具を用い る場合には、 例えば、 一眼レフカメ ラ 3 1 の レンズ部 3 2 を 透孔 2 0 に合わせてカメ ラ受台 1 9 の上に載せ、 ダイヤモン ドの撮影を行う。 この器具は、 上筒部 6 a が円錐台状に外方 に張り出しているためカメ ラ 3 1 の視野に入らず、 しかも力 メラ受台 1 9 の上面と短筒部 1 2の内底面が、 いずれも黒色 または光の反射の少ない黒色系の色であるため、 ダイヤモン ドの紋様のみを鮮明且つ美麗に撮影する ことができる。 産業上の利用可能性
[0141] この発明の器具は、 宝石店の店頭でダイヤモン ドを販売す る際、 顧客にダイヤモン ドのカ ツ ト とプロポーショ ンの良否 を確認させる手段等と して利用できる。
[0142] また、 この発明の撮影方法は、 ダイヤモン ドの鑑定書に載 せる写真等を作成するために用いる こと ができる。
权利要求:
Claims 請 求 の 範 囲
( 1 ) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観察す べき宝石の載置部である下筒部と、
本体が半透明材からな り、 前記下筒部の上部に設けら れる上筒部と、
該上筒部の上端に設けられる拡大観察用の レンズとか らな り、
前記下筒部の内底部の表面を黒色または光の反射 少 ない黒色系の色と したダイヤモン ド等の宝石め輝き観察 器具。 -' .
(2) 請求の範囲(1 )において、 下筒部が、 その内底部中心と 上端緣と を結ぶ線が下筒部軸線に対し 10 ° 〜25 ° の角度 を有するよう構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観 察器具。
(3 ) 請求の範囲(1 )において、 下筒部が、 上面が宝石の载置 部である基部と、 該基部の上部に着脱可能 : 付けられ る筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き 観察器具。
(4) 請求の範囲(2 )において、 下筒部が、 上面が宝石の载置 部である基部と、 該基部の上部に着脱可能に取付けられ る筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き 観察器具。 、 '
( 5 ) 請求の範囲(1 )において、 上筒部の全体または少なく と もその上部が円錐台形状に構成される と ともに、 その下 端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または鍔 部に接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色で構成されたダ ィャモン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 6 ) 請求の範囲(2 )において、 上筒部の全体または少な く と もその上部が円錐台形状に構成される と ともに、 その下 端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または鍔 部に接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色で構成されたダ ィャモン ド等の宝石の輝き観察器具。
(7) 請求の範囲(3 )において、 上筒部の全体または少なく と もその上部が円錐台形状に構成されると ともに、 その下 端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または鍔 部に接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色で構成されたダ ィャモン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 8 ) 請求の範囲(4 )において、 上筒部の全体または少な く と もその上部が円錐台形状に構成される と ともに、 その下 端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または鍔 部に接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色で構成されたダ ィャモン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 9) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観察す べき宝石の載置部である外筒部と、
本体が半透明材からな り、 前記外筒部の上端からその 内部に上下摺動可能に嵌挿された内筒部と、 「 '
該内筒部の上端に設けられる拡大観察用の レ ンズとか らな り、 '
前記外筒部の内底部の表面を黒色または光の反射の少 ない黒色系の色と したダイヤモン ド等の宝石の輝き観察 器具。 '
( 10) 請求の範囲(9)において、 外筒部が、 その内底部中心と 上端縁と を結ぶ線が外筒部軸線に対し 10 ° 〜 25。 の角度 を有するよう構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観 察器具。
( 11 ) 請求の範囲(9)において、 外筒部が、 上面が宝石の载置 部である基部と、 該基部の上部に着脱可能に取付けられ る筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の) ¾き 観察器具。
( 12) 請求の範囲(10 )において、 外筒部が、 上面が宝 の载 置部である基部と、 該基部の上部に着脱可能に取付 ^ら れる筒本体とから構成されたダイヤモン 等の宝石の輝 き観察器具。 "
( 13 ) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観察す べき宝石の載置部である下筒部と、
本体が半透明材からな り、 前記下筒部の上部に設けら れる上筒部と からな リ、
前記下筒部の内底部の表面を黒色または光の反射の少 ない黒色系の色と したダイヤモン ド等の宝石の輝き観察 器具。
( 14 ) 請求の範囲(13 )において、 下筒部が、 その内底部中心 と上端緣と を結ぶ線が下筒部軸線に対し 10 ° 〜25 ° の角 度を有するよ う構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き 観察器具。
( 15) 請求の範囲(13)において、 下筒部が、 上面が宝石の载 置部である基部と、 該基部の上部に着脱可能に取付けら れる筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝 き観察器具。
( 16 ) 請求の範囲(14 )において、 下筒部が、 上面が宝石の载 置部である基部と、 該基部の上部に着脱可能に取付けら れる筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝 き観察器具。
( 17 ) 請求の範囲(13 )において、 上筒部の全体または少な く ともその上部が円錐台形状に構成される と ともに、 その 下端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または 鍔部に接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面 が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色で構成され たダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。 ; '
( 18 ) 請求の範囲(14)において、 上筒部の全体ま f は少なく ともその上部が円錐台形状に構成される と ともに、 その 下端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または 鍔部に接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面 が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色 '構成され たダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 19 ) 請求の範囲(15 )において、 上筒部の全体または少なく ともその上部が円錐台形状に構成される と ともに、 その 下端が、 下筒部の上部に連設された大径の短 部または 鍔部に接続され、 前記短筒部の内底面または罈部の上面 が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の色て構成され たダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 20 ) 請求の範囲(16)において、 上筒部の全体または少な く ともその上部が円錐台形状に構成される ともに、 その 下端が、 下筒部の上部に連設された大径の短筒部または 鍔部に接続され、 前記短筒部の内底面または鍔' の上面 が、 黒色または光の反射の少ない黒色系の ^で構成され たダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 21 ) 請求の範囲(17 )において、 上筒部の上端に、 中央に透 孔を有するカメ ラ受台が接続され、 該カメ ラ受台上面の 少な く とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の少ない 黒色系の色で構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観 察器具。
( 22) 請求の範囲(18 )において、 上筒部の上端に、 中央に透 孔を有するカメラ受台が接続され、 該カメ ラ受台上面の 少なく とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の少ない 黒色系の色で構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観 察器具。
(23) 請求の範囲(19 )において、 上筒部の上端に、 中央に透 孔を有するカメ ラ受台が接続され、 該カメ ラ受台上面の 少なく とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の少ない 黒色系の色で構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観 察器具。
( 24) 請求の範囲(20)において、 上筒部の上端に、 中央に透 孔を有するカメラ受台が接続され、 該カメラ受台上面の 少なく とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の少ない 黒色系の色で構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観 察器具。
( 25 ) 請求の範囲(13)において、 上筒部が下筒部よ りも大径 に構成される と ともに、 その下端が、 下筒部の上部に連 設された大径の短筒部または鍔部に接続され、 上筒部の 上端には、 中央に透孔を有するカメラ受台が接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面が、 黒色または光 の反射の少ない黒色系の色で構成され、 前記カメ ラ受台 上面の少な く とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の 少ない黒色系の色で構成され、 さ らに前記カメ ラ受台の 下面が白色または明度の高い色に構成されたダイヤモ ン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 26) 請求の範囲(14 )において、 上筒部が下筒部よ りも大径 に構成される と ともに、 その下端が、 下筒部の上部に連 設された大径の短筒部または鍔部に接続され、 上筒部の 上端には、 中央に透孔を有するカメ ラ受台が接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面が、 黒色ま f: は光 の反射の少ない黒色系の色で構成され、 前記カ ラ受台 上面の少な く とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の 少ない黒色系の色で構成され、 さ ら ^前記カメラ受台の 下面が白色または明度の高い色に構成されたダイヤモ ン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 27) 請求の範囲(15 )において、 上筒部が下筒部よ りも大径
' '. に構成されると ともに、 その下端が、 下筒部の上部に連 設された大径の短筒部または鍔部に接続され、 上箇部の 上端には、 中央に透孔を有するカメ ラ受台が接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上 が、 黒色または光 の反射の少ない黒色系の色で構成され、 前記カメラ受台 上面の少なく とも透孔周辺部が、 黒色または光 <¾. 射の 少ない黒色系の色で構成され、 さ らに前記力 ラ受台の 下面が白色または明度の高い色に構^されたダイヤモ ン ド等の宝石の輝き観察器具 =
( 28 ) 請求の範囲(1 6 )において、 上筒部が下筒部よ り も大径 に構成されると ともに、 その下端が、 下筒部の上部に連 設された大径の短筒部または鍔部に接続され、 上筒部の 上端には、 中央に透孔を有するカメラ受台が.接続され、 前記短筒部の内底面または鍔部の上面が、 黒色または光 の反射の少ない黒色系の色で構成され、 前記カメ ラ受台 上面の少な く とも透孔周辺部が、 黒色または光の反射の 少ない黒色系の色で構成され、 さ らに前記カメ ラ受台の 下面が白色または明度の髙ぃ色に構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き観察器具。
( 29) 光を透過させない材質からな り、 その内底部が観察す べき宝石の載置部である外筒部と、
本体が半透明材からな り、 前記外筒部の上端からその 内部に上下摺動可能に嵌揷された内筒部とからな リ、 前記外筒部の内底部の表面を黒色または光の反射の少 ない黒色系の色と したダイヤモン ド等の宝石の輝き観察 器具。
(30) 請求の範囲(29 )において、 外筒部が、 その内底部中心 と上端緣と を結ぶ線が外筒部軸線に対し 10 ° 〜 25。 の角 度を有するよう構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝き 観察器具。
( 31 ) 請求の範囲(29 )において、 外筒部が、 上面が宝石の载 置部である基部と、 該基部の上部に着脱可能に取付けら れる筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝 き観察器具。
(32) 請求の範囲(30)において、 外筒部が、 上面が宝石の載 置部である基部と、 該基部の上部に着脱可能に取付けら れる筒本体とから構成されたダイヤモン ド等の宝石の輝 き観察器具。
(33) 上記各請求の範囲記載の観察器具を用いた宝石の撮影 方法において、 下筒部または外筒部の载置部に宝石を载 置した後、 上筒部または内筒部の上方から载置部上の宝 石に撮影機のレンズを向け、 宝石を撮影する こ を 徴 とするダイヤモン ド等の宝石の撮影方法。
(34) 請求の範囲(33)において、 請求の範囲(21)〜(28)記載 の観察器具を用い、 下筒部の載置部に宝石を载置した後 カメラ受台の透孔に撮影機の レンズを当て、 宝石を撮影 する こ と を特徴とするダイ ヤモン ド等の宝石の撮影方法
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同族专利:
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优先权:
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